正月飾りは毎年同じものでいい?使い回す際の注意点は?

季節・イベント

正月飾りには家族の健康や幸せを願い、神様をお迎えする大切な役割があります。

また、新年を彩るインテリアとして雰囲気を盛り上げるアイテムとしても欠かせません。

一方、大切な季節の行事に使用するものだからこそ毎年同じ正月飾りを使って良いものか悩む方もいるのではないでしょうか。

こちらの記事では正月飾りの使い回しの注意点などについて紹介します!

この記事でわかること

✔正月飾りは毎年同じものでいい?
✔正月飾りを新調する理由
✔正月飾りを使いまわす注意点
✔正月飾りの種類と意味

正月飾りは毎年同じものでもいい?

本来、正月飾りは毎年新しいものに新調するのが基本のため、毎年同じものを使用するべきではないと言われています。

新しい正月飾りを準備する理由

穢れを清める
一年を通じて使用された飾りは穢れを持ち越すと言われています。

そのため新しい飾りを用意し、気持ちも新たに新年を迎えるという意味合いもあります。

◯神様への敬意
新しい正月飾りを用意することにより、神様を清らかな心で新年を迎えることができます。

正月飾りの使いまわしは必ずしもNGではない

一方で、消耗品として正月飾りを毎年買い替えるより、同じものを大切に使い続ける方が経済的にも環境視点にも良いと考えるのも現実的です。

再利用することで無駄なゴミを出さずにすむのはエコの観点ではメリットがありますよね。

また、玄関飾りではなくお正月のインテリアとして、部屋の華やかな雰囲気を演出するためのアイテムであれば例年同じものを再利用することもあるでしょう。

新年を新しい正月飾りで迎えることは本来の意味を重視すれば大切ですが、意味合いを理解した上で用途によって使い分けるのも重要です。

正月飾りを使い回す際の注意は?

正月飾りを使います場合は以下の点に注意しましょう。

〇清潔に保つ
使用した後にしっかりと清掃して汚れやほこりを落とします。柔らかい布や歯ブラシなどで細かい部分まできれいにします。そのあと十分に乾燥させることにより、カビや虫の発生を防ぎます。

〇適切な保管場所
湿気の少ない場所で保管することで、飾りの劣化を防止しまた直射日光に当たらない場所で保管し色変わりなども防止します。

〇アレンジを加える
毎年同じ飾りでもいいですが、少しアレンジを入れると毎年新鮮な気持ちになりますよね。オリジナル感が増し、愛着も増すという点でもおすすめです。

〇用途の区別
信仰にかかわる飾りなのか、インテリアとして楽しむ飾りなのか慎重に扱い分けて考えることも大切です。

正月飾りの意味と種類

正月飾りには多くの種類がありますが、それぞれには深い意味があります。

〇しめ縄
玄関や神棚に飾られるもの。邪気や災厄を入れないという結界の役割をします。

しめ縄の種類
鼓動型
中央が太く両端に向かって細くなる形状。左右対称で神社の鳥居や拝殿、家庭の神棚など様々な場所に飾られます。
前垂れ
藁をのれんのように垂らした形状で、ご神木など広範囲に結界を張る際に使われることが多いです。
玉飾り
輪にしたしめ縄に「さげ」と呼ばれる藁を垂らした形状。東日本によくみられ、正月飾りとして玄関に飾られることが多いです。・和飾り
細いしめ縄を輪にしたもので、玉飾りを簡略化したようなスリムな形状。正月飾りとして使用されます。

※このほかにも牛蒡型一文字型、などたくさんの種類があります。

◯ウラジロ
裏がしろいことが特徴の植物
裏表がない清廉潔白の象徴
葉の付き方が左右対称のことから夫婦円満の象徴とされる

◯鏡餅
大小二つの丸井餅を重ねたもので、年神様への供物であり、神様が宿る依り代とされている。
二段に重ねられた餅は、「福が重なる」、「円満に年を重ねる」という意味を持っています。

◯橙
橙の実はすぐに落ちないのが特徴です。実がなっても数年間成長し続けるといわれています。
「すぐに実を落とさない」ということから縁起がいい果実なのです。
また、代々子孫が繁栄しますようにとの願いを込めて飾ります。

◯破魔矢
魔除けの意味があり、正月の縁起物として神社から授与します。
外からの魔の侵入を防ぐ意味合いで玄関に飾るのが一般的です。

◯門松
玄関先に左右対称にかざられる松と竹を組合したもの。
年神様が迷わず家に訪れるための目印として飾ります。

・松
松は寒い冬でも緑を保つことから生命力の象徴
・竹
成長が早くまっすぐに伸びることから清廉潔白の繁栄を意味します。
・三本の竹
天・地・人を表しこれらが調和し家族と平和と繁栄を意味しています。

飾る時期

正月飾りを飾る時期は地域家庭により異なりますが、一般的な時期を紹介します。

・12月28日
縁起のいい日とされこの日に多くの家庭で飾り始めますが、26日、27日、30日も多いです。

・12月29日
「二重苦」を連想させることから避ける。

・12月31日
「一夜限り」とされ神様に対する礼儀に欠けることから避ける。

役目を終えた正月飾りの片付け方
・正月飾りは1月7日ごろに片付けるのが一般的です。
・毎年1月15日に行われる神社のどんと焼きで処分して毎年新しいものにする

正月飾りの使い回しについてまとめ

正月飾りは毎年同じものでもいい?

・信仰的な意味合いでは穢れを清めて新しいものにするのがいい

・正月の雰囲気を出すインテリアとして、使いまわしはできる。

正月飾りを使い回す際の注意は?

・清潔に保つ

・適切な保存場所

・アレンジの工夫

・用途の区別

正月飾りの意味と種類

・しめ縄
結界の役割
・橙
「すぐ実を落とさない」ということから縁起のいい果実
・ウラジロ
清廉潔白
左右対称のことから夫婦円満の象徴
・鏡餅
二段に重なった餅は、「円満に年を重ねる」
神様が宿る依り代としての役割
・破魔矢
外から魔の侵入を防ぐ役割
・門松
神様をお迎えする役割

正月飾りと飾る時期とかたづけ方

12月28日ころに飾ることが多い
29日、31日はあまり縁起が良くないので避ける。

以上、正月飾りの使い回しや注意点などについてご紹介しました!

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