高速道路の深夜割引は、深夜の特定の時間帯に高速道路を利用することで受けられる割引サービスです。
その割引率は30%と大きく利用者にとってはとてもお得なサービスですが、2024年度、この深夜割引が見直されることが発表されています。
こちらの記事では現在の高速道路の深夜割引廃止はいつからか、見直しにより時間や料金はどう変わるのかわかりやすくご紹介していきます!
この記事でわかること
✔️ 高速道路深夜割引は廃止いつから?
✔️ 高速道路深夜割引の時間変更内容は?
✔️ 高速道路深夜割引高速料金はどうなる?
※こちらの記事内の高速道路はNEXCO東日本・中日本・西日本が管理する高速道路を指します。
高速道路深夜割引は廃止はいつから?
厳密に言うと深夜割引は廃止されるわけではなく、対象の時間帯や条件が変更になる見直しが行われます。
この変更は2024年度中に実施される予定ですが、具体的なスケジュールはまだ発表されていません。
一方、この発表がなされた2023年1月から約1年経過し、すでに2024年に入ったことからも、時期についての発表は間も無くかと思われます。
こちらについては発表され次第改めてご紹介します。
高速道路深夜割引の時間変更内容は?
深夜割引の変更内容は以下の通りです。
(現行の高速道路深夜割引詳細についてはこちらの記事で解説)
現行の高速道路深夜割引概要
割引率:30%
割引走行距離上限:なし
割引対象時間:0時〜4時まで
割引対象料金:対象時間に対象区間を走行すれば全ての料金が割引対象になる
条件:ETC搭載車でETCゲートで入出を行うこと
※京葉道路・第三京浜道路・横浜新道・横浜横須賀道路は割引対象外
上記の対象時間内に対象区間を少しでも走行すれば、全ての走行料金が30%割引になるのがこれまでの内容でした。
対象の時間に少しでも走行していれば高速道路入出時の時間は問われないこともあり、とても恩恵の大きなサービスです。
2024年中に行われる見直し案によると、変更後は以下のように変わるとされています。
2024年度高速道路深夜割引見直し概要
割引率:30%
→変更なし
割引走行距離上限:なし
→あり
割引対象時間:0時〜4時まで
→22時~5時まで
割引対象料金:対象時間に対象区間を走行すれば全ての料金が割引対象になる
→対象時間に走行した分のみが割引対象になる
条件:ETC搭載車でETCゲートで入出を行うこと
→加えてETCマイレージサービス登録またはETCコーポレートカード登録が必要
その他:深夜割引の変更に合わせて長距離逓減制を拡充
割引率に変更はないものの、割引適用の対象時間や条件などがガラッと変わります。
これまでは少しでも対象時間に走行すれば全ての走行時間が割引対象となっていましたが、今回の見直しで、実際に対象時間に走行した距離のみが割引対象となることになります。
また、走行距離の上限(一晩あたり)は1時間あたり100km+5kmまたは80km+5kmで計算され、さらにそこから400kmを越える走行に対しては30分の休憩を想定し、その分の上限距離が差し引かれます。
軽自動車・普通自動車の割引上限距離
(100km+5km)/1時間×7時間(22時〜5時)=735km ①
(100km+5km)/0.5時間=52.5km ②
①−②=682.5km
大型車・特大車の割引上限距離
(80km+5km)/1時間×7時間(22時〜5時)=595km ①
(80km+5km)/0.5時間=42.5km ②
①−②=552.5km
また、これまでは深夜割引が適用される場合、料金所では割引が適用された金額が表示されていましたが、見直しに伴い今後割引分は後日ETCマイレージやETCコーポレートカードで還元される仕組みに変更されるため、いずれかの登録は必須となります。
一方、見直し運用後5年程度は激変緩和措置として以下の対応が取られます。
①深夜割引適用車両のうち1000㎞以上走行した場合、1,000㎞を超える部分については割引対象に追加
②22時台に高速道路を流出した車両について、22時台に走行した分の割引率を20%に
詳細はNEXCOが公表しているこちらの資料で確認できますのでご確認ください。
高速道路深夜割引高速料金はどうなる?
対象時間は拡充されるものの、割引時間内での走行距離のみが対象になり、走行距離に上限が設定されることで実質の割引は縮小となることが想定されます。
一方、深夜割引の見直しと合わせて実施されるのが長距離逓減制の拡充です。
長距離逓減制は走行距離に応じて料金が割引になる制度で、深夜割引とはまた別の割引サービスです。
今回の深夜割引の見直しは、割引対象となる0時前に割引適用待ちの車が料金所出口に滞留が多く発生している問題が背景にあります。
2024年問題と呼ばれる物流業界の人手不足が懸念される中、上記のような長時間労働の要因にもなる現状を改善するものでもありますが、同時に物流業界の負担を軽減する必要性に対応するのが長距離逓減制の拡充です。
主に運輸業に携わる方にとって関係の深い見直しですが、一般の方でもドライブでの長距離帰省や旅行をする機会が多い人にとっては押さえておきたい割引制度です。
ただ実際には条件が複雑化し長距離で走り続けることが前提の割引ということもあり、一概にメリットが多いとは言い難い見直しとなっています。
高速道路 深夜料金深夜割引廃止まとめ
・高速道路深夜割引は廃止いつから?
▶2024年中見込み。具体的な時期未発表。
・高速道路深夜割引の時間変更内容は?
▶0時〜4時から22時〜5時に変更。その他条件多数見直し。
・高速道路深夜割引高速料金はどうなる?
▶条件の見直しにより従来と比べると割引は縮小になるケースが増える見通し。
以上、2024年1月現在発表されている高速道路深夜割の見直し内容についてご紹介しました。
具体的な見直しが実施される時期は未定ですが、引き続き最新情報が発表され次第更新していきます。
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